リベルサスで効果がでない時(効果的な服用方法)
より効果的な飲み方とは
リベルサスの飲み方
・空腹時に服用する
・約120ml以下の水(コップ半分の水)とともに服用する
・食事や他の薬をとる場合はリベルサス服用後30分経ってからとする
一般的に製薬会社からの服用方法も上記が勧められており、当院でもこれに従って服用の説明をさせていただいています。
しかし、製薬会社の薬物動態のサイトを見ると興味深い研究結果が載っています。
以下、MSD connect リベルサス 薬物動態より引用
Cmax ,AUC ,tmaxなど…医療に触れていなければ全くわからない用語だらけの表となっています。
簡単に解説させていただきます。
Cmaxは最高血中濃度、AUCは時間経過に伴う薬物の総曝露量、tmaxは最高血中濃度に達する時間を表します。
(2)の表では、「6時間絶食後に120mlの水と内服して内服後30分後に食事をした場合」と「10時間絶食後に240mlの水と内服して内服後4時間してから食事をした場合」で比較した場合、「10時間絶食後に240mlの水と内服して内服後4時間してから食事をした場合」の方が最高血中濃度と薬剤の総曝露量いずれも2倍ほどに上昇していることを示しています。
(3)上表では内服時の飲水量の比較では50mlと120mlでは大差がなく、下表では50mlと240mlの比較においては240mlでは有意に最高血中濃度及び薬剤の総曝露量が低下したことを示しています。
また上表では、服用後30分後の食事より2時間後の食事の方が有意に最高血中濃度及び薬剤の総曝露量が高いことがわかります。つまり、リベルサス内服後30分後すぐに食事をとるよりも内服後2時間後してから食事をとったほうが薬の効果が高い可能性があることを示唆しています。
以上よりどのような予想ができるでしょうか。直接の比較はされていないため確定的なことは言えませんが、
・6時間より10時間の絶食後の内服
・内服後は30分より120分後の食事摂取
上記の内服方法が、より高い効果を示す可能性があります。もちろん、その分副作用のリスクが上がることには気をつける必要がありますね。
食事の種類を変える
リベルサス内服によって受けられる恩恵として、食事量の低下や間食の減少が挙げられます。
個々人で薬の効きやすさや副作用の発現頻度は様々ですが、正しく内服している人で薬の効果を実感できていない人の中には必要以上に糖質を摂りすぎている方もいます。
糖質を摂らないとどうなるかというと、低血糖になるリスクが高いです。必要最低限の糖質を摂りつつ、余分な糖質を減量することで脂肪の燃焼効果が望めます。
具体的には、ご飯やパン、麺類、菓子類、イモ類を必要以上に摂りすぎている場合は、一部を低糖質なものに変更するだけで減量効果が望めます。低糖質なものとは、肉や魚、卵やチーズ、豆類などです。
全てを低糖質にしてしまうと格段に低血糖リスクがあがりますので、無理なく変えられる範囲での変更が望ましいです。
また、間食が減らせない人であっても、間食を全て低糖質なものに変更することで減量効果が望めます。
個人的な経験でコンビニで売っているもので言えば、おにぎりやパン、麺類よりも焼き鳥やフランクフルト、割けるチーズ、サラダチキン、ゆで卵などがおすすめです。
医療広告に関して
国内承認薬ですが本国では現在適応外使用となります。
当院で処方している薬剤はいずれも全て国内正規卸より入荷しております。
アメリカでは既に肥満症薬と使用されており、後述の副作用説明記事にも記載の通り、現段階では大きな有害事象は確認されておりません。