メディカルダイエット

メディカルダイエットとは

メディカルダイエットとは、医薬品（GLP-1等）を用いた医学的かつ科学的な根拠に基づいた治療です。

より詳しい記事はこちらから
⇨結局GLP1ダイエットって危険なの？
副作用や対処法についても解説しています。

● マンジャロ

2023年6月12日に一般発売されたマンジャロは、チルゼパチドという有効成分の薬剤であり、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬と呼ばれています。
GIPおよびGLP-1は食事摂取に反応して消化管から分泌されるインクレチンホルモンで、膵臓からのインスリン分泌を促します。健康成人では食後インスリン分泌の最大70％がインクレチンホルモンの作用であると知られており、GIPはインクレチン効果の2/3を占めていて、インスリン分泌に対する影響はGLP-1よりも大きいことが示されています。チルゼパチドのGLP-1に対する活性は天然型GLP-1より低いことがわかっていますが、GIP受容体に対する活性は天然型GIPと同程度と言われており、これによって強力なインクレチン作用をもたらすと考えられています。

● リベルサス

リベルサス内服薬は、GLP-1受容体作動薬という種類のお薬で、2型糖尿病の治療薬として使われています。GLP-1受容体作動薬の中で2021年2月に世界で唯一の飲み薬として発売されました。
有効成分の「セマグルチド」によって胃腸の働きを調整して食欲を抑え、インスリンの分泌を促進して血糖を抑える働きがあります。

マンジャロ・リベルサスの主な効果

食欲を抑える

胃腸の働きを調整し、満腹中枢に働きかけることで、通常より少ない食事量で満腹感を実感しやすくなります。
さらに食べ物を吸収する速度を遅くして糖分の吸収を緩やかにさせます。
食後に血糖値が急激に上昇するのを防ぎ、食後の高血糖を改善させる働きもあります。

糖を消費しやすくする

もともと私たちの体内にはGLP-1ホルモンというホルモンが産生されています。食事をして血糖値が高くなると小腸から分泌され、膵臓からインスリンを分泌させる働きがあります。
リベルサスはGLP-1受容体作動薬という種類の薬で、GLP-1というホルモンに似た働きをする効果があります。
インスリンの量が増えると、血液中の糖分の量が減ることで血糖値が低下し、食欲を抑えたり細胞単位で糖分を消費しやすくする働きがあります。

リベルサスの効果的な飲み方

用量は1日1回
空腹時に服用する
服用後30分以内は飲食禁止
薬は服用直前に取り出す

正しい用量・正しい用法によって効果を発揮します。
リベルサスを服用するときには、起床時など空腹の状態で、リベルサス1錠をコップ半分（120mL以下）の水で服用しましょう。錠剤を割ったりかみ砕いたりすると、効果が十分に実感できないことがあります。
湿気や光に弱い薬のため、錠剤がむき出しの状態で保管されていると、本来の薬の効果を十分に発揮できない可能性があります。

マンジャロ・リベルサスの副作用

低血糖症状（脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気等）

リベルサスは糖尿病薬の一つですが、他の糖尿病薬に比べると、GLP-1受容体作動薬は血糖値が低い場合はインスリンを分泌させないため低血糖症状は起こりにくいとされています。しかし、体重を減らすために過度に食事制限をしながらリベルサスを内服すると、血糖が低下して上記の症状を引き起こすことがあります。低血糖症状が認められた場合には、糖分を含む食品を摂取するといった処置を行なってください。

急性膵炎

重篤な副作用の１つですが、頻度としてはかなり少ないとされています。
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の服用を中止して速やかに連絡をください。

● 漢方薬

漢方薬は、自然界にある植物や鉱物などの「生薬」を原則として複数組み合わせて作ったお薬です。身体に負担がかかりにくく、自然の力で優しく身体を整えます。
また、漢方では身体は全てつながっていると考えられています。１種類の漢方薬でも様々な効果があり、身体全体のバランスを整えて体質の改善に働きます。

当院で取り扱っている漢方薬は以下の3種類で、いずれも自費診療となります。

大柴胡湯（ダイサイコトウ）｜ストレスから不規則に食べてしまう人向けの漢方薬です。
防已黄耆湯（ボウイオウギトウ）｜食事量は少ないけど脂肪が気になる人向けの漢方薬です。
防風通聖散（ボウフウツウショウサン）｜食欲旺盛でお腹周りや見た目の肥満が気になる人向けの漢方薬です。

● BBX

BBXは国内未承認薬ですが、タイ国FDA承認のダイエットサプリメントです。科学的検証に基づいた天然の原料が配合されていて、体内のコルチゾール分泌をコントロールします。
L-カルニチン、L-チロシン、L-テアニン、CoQ10、CLA、緑茶エキスなどの成分によりコルチゾールの分泌を調整し、食欲を抑えて食べ過ぎないようサポートします。コルチゾールとは、肥満を引き起こす、ストレスホルモンとも呼ばれるホルモンです。仕事などが原因によるストレス、睡眠不足などによりコルチゾール値が高くなると空腹を抑制するのが難しくなり、内蔵脂肪が蓄積しやすくなるといわれています。そのコルチゾールの分泌を調整することで、内臓脂肪の蓄積を抑えることが期待できます。

BBXは、ストレスなどによって食欲を抑えられない方や、脂肪分の多い食事が好きな方におすすめするサプリになります。

●サノレックス

サノレックスとは国内で唯一厚生労働省が認可した食欲抑制剤です。脳の食欲の神経に働きかけることで、空腹を感じなくなり食べる量が減らします。食欲がコントロールできずに食べ過ぎてしまう方におすすめのお薬です。
連続して3ヶ月(1日1回服用）までの継続処方が可能です。安全を考慮し、その後6ヶ月間は必ず休薬期間を設けていただきます。

サノレックスの副作用

口渇感や便秘、悪心・嘔吐
めまいや眠気

サノレックスは副作用が比較的に多い薬とされています。
上記症状が現れる可能性があるので、服用中は安全を考慮して自動車の運転や機械の操作は控えましょう。

サノレックスの重篤な副作用は、肺高血圧症です。
長期間の服用による発症リスクを懸念して、連続の服用は3ヶ月までとされています。

費用について

	種類	1ヶ月分	3ヶ月分	6ヶ月分
GLP-1製剤	リベルサス3mg	8,700円	24,600円	48,500円
	リベルサス 3mg→7mg (移行プラン)	13,450円	ー	ー
	リベルサス7mg	15,000円	45,000円	90,000円
	リベルサス14mg	26,000円	75,000円	150,000円

	種類	1ヶ月分
漢方薬	大柴胡湯防已黄耆湯防風通聖散（いずれか１種類）	5,500円

	種類	1ヶ月分
脂肪吸収抑制剤	ゼニカル	6,000円
ダイエットサプリ	BBX	8,000円
食欲抑制剤	サノレックス	15,000円